首都圏から手軽に出かけられるツーリング先を探しているライダーにとって、相模湖と宮ケ瀬湖はまさに理想的なスポットです。両方の湖は神奈川県のほぼ中央に位置し、自然の美しさと走りやすさ、そしてバイクで訪れる人にやさしい環境が整っています。この記事では、相模湖から宮ケ瀬湖を結ぶツーリングの魅力を余すことなく解説し、ルート・駐車場・カフェ・観光地・注意点まで詳しく紹介していきます。初心者や女性ライダーでも安心できる内容にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ツーリングで訪れたい相模湖の歴史と魅力
相模湖ツーリング前に知っておきたい相模ダム建設の歴史
相模湖は自然湖ではなく、昭和20年(1945年)に完成した「相模ダム」によって誕生した人造湖です。戦前から首都圏の水不足や電力需要を補う目的で計画され、戦時中に工事が進められました。完成当時は「日本初の本格的重力式コンクリートダム」として注目され、その後のダム建設のモデルケースとなりました。

相模湖は神奈川県民にとって重要な水源であると同時に、水力発電によって首都圏の電力供給を支える役割も果たしました。高度経済成長期には首都圏の発展を支えたライフラインのひとつと言えます。

ツーリング客にも人気|観光地として発展した相模湖
相模湖はダム湖としての機能だけでなく、戦後から観光地としても整備が進みました。昭和30年代には「相模湖ピクニックランド」(現在の相模湖プレジャーフォレスト)などのレジャー施設が整い、家族連れや観光バスが訪れる行楽地として発展しました。遊覧船やボート遊びが人気を集め、首都圏からの日帰り観光地として親しまれるようになったのです。

また、音楽イベントの舞台としても知られ、相模湖湖畔の野外音楽堂ではコンサートが開催され、文化活動の場としても活用されてきました。
相模湖ツーリングで立ち寄りたい見どころスポット
相模湖ツーリングの休憩に最適な相模湖公園
湖畔に広がる公園で、ボート乗り場や遊覧船の桟橋、散策路があります。湖を一望できる開放的な雰囲気は、ツーリングの休憩や待ち合わせ場所としても人気です。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が湖面を彩ります。

相模湖ツーリングと一緒に楽しむ「さがみ湖MORI MORI」
遊園地とアウトドア施設が融合したレジャースポットです。2024年7月13日(土)から、名称が「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」から「さがみ湖MORI MORI」へ変わりました。前身は「さがみ湖ピクニックランド」です。
ジェットコースターやアスレチックのほか、冬には大規模イルミネーションが開催され、幻想的な光景が広がります。ツーリングで立ち寄れば、昼は自然散策、夜はイルミネーションといった二面性を楽しめます。
相模湖ツーリングで訪れたい与瀬神社と相模湖大橋
相模湖駅近くにある与瀬神社は、湖や町を見下ろす高台にあり、境内からの眺望が魅力です。

また、湖を横断する相模湖大橋は大型アーチが特徴で、写真映えするスポットとしても人気です。

相模湖ツーリング+自然散策におすすめのハイキングコース
相模湖周辺には高尾山や陣馬山、石老山などのハイキングコースが広がっています。ツーリングと組み合わせて、バイクを停めてプチ登山や自然散策を楽しむ人も多く、季節ごとの自然美を満喫できます。
相模湖は、首都圏のインフラを支えるダム湖として誕生し、戦後は観光・文化・レジャーの場として多くの人に親しまれてきました。湖畔の景観はツーリングで訪れるライダーにとって絶好の癒やしの空間であり、季節ごとの変化や観光施設と合わせて楽しむことで、何度訪れても新鮮な発見があります。
宮ケ瀬湖ツーリングを深めるダム建設と歴史
宮ケ瀬湖ツーリング前に知っておきたいダム建設の背景
宮ケ瀬湖は、2000年に完成した宮ケ瀬ダムによって生まれた人造湖です。首都圏の水不足を解消するための大規模な利水事業の一環として建設され、相模川水系の治水・利水を担う重要な役割を果たしています。総貯水量は約2億立方メートルに及び、神奈川県を中心とした約160万人の生活を支える水源でもあります。

宮ケ瀬ダムは高さ156メートルを誇る重力式コンクリートダムで、完成当時は国内最大級の規模を誇りました。ダム建設によって旧集落は水没しましたが、その後は地域振興のために湖畔エリアの観光開発が進み、現在では首都圏屈指のレジャースポットとして知られています。
宮ケ瀬湖ツーリングで人気のダム放流イベント
宮ケ瀬ダムでは定期的に観光放流が行われています。毎秒30立方メートルの水が放出される迫力のシーンは大きな魅力で、放流時には観光客やライダーが集まり、カメラを構える光景がよく見られます。この放流は宮ケ瀬湖を象徴するイベントのひとつです。
宮ケ瀬湖ツーリングで立ち寄りたい絶景スポット
宮ケ瀬湖ツーリングの拠点|鳥居原ふれあいの館
湖畔北西部にある観光拠点で、広い駐車場、売店、展望台が整備されています。湖面や虹の大橋を一望できる絶景スポットで、バイクツーリングの休憩地として特に人気です。ライダー同士の交流の場としてもよく利用されています。
宮ケ瀬湖ツーリングに便利な湖畔園地と水の郷エリア
湖の南東部に位置する広大な公園で、芝生広場や散策路が整っています。四季の花々や湖を背景にした風景が楽しめ、家族連れやカップル、ライダーの休憩地としても活躍します。冬には「宮ケ瀬クリスマスツリー点灯祭」が行われ、高さ30メートル級の生木のイルミネーションが湖畔を彩ります。

宮ケ瀬湖ツーリング必見の絶景スポット|虹の大橋
湖を横断する全長315メートルの赤いアーチ橋で、ツーリングやドライブのルートとして欠かせないポイントです。橋の上から望む湖面の美しさはもちろん、外から橋を背景に撮影するスポットとしても人気があります。

宮ケ瀬湖ツーリングで楽しむダムサイトエリア
ダム本体のすぐそばにあるエリアで、観光放流やダム内部見学ツアー、水とエネルギー館などを楽しめます。併設のレイクサイドカフェからはダムと湖を眺めながら食事ができ、休憩にもぴったりです。
宮ケ瀬湖周辺ツーリングロードと自然散策の魅力
湖畔を周回する道路は適度なカーブが多く、走行自体が楽しめるポイントになっています。特に春の新緑や秋の紅葉シーズンには、湖面に映り込む景色と相まって感動的な光景を楽しめます。湖を囲む山々にはハイキングコースも整備されており、ツーリングと自然散策を組み合わせることも可能です。

宮ケ瀬湖は、首都圏の水源としての役割を担いながらも、ダム放流イベントや湖畔の公園、絶景の大橋、カフェや観光施設など、多彩な楽しみ方ができる湖です。駐車場や休憩スペースが充実しているため、ライダーにとって安心感があり、自然・景色・グルメ・文化が一度に味わえる万能スポットといえるでしょう。
ツーリングで満喫する相模湖・宮ケ瀬湖の魅力と絶景
相模湖・宮ケ瀬湖ツーリングで楽しむ四季の湖畔絶景
相模湖は相模ダムによって生まれた人造湖で、湖畔には公園や遊覧船乗り場などが整備され、観光地としても有名です。湖面に映る山々や橋梁は四季によって姿を変え、特に紅葉シーズンには湖畔が鮮やかに彩られます。

一方の宮ケ瀬湖は、日本有数の規模を誇る宮ケ瀬ダムによって形成されたダム湖で、周辺には「鳥居原ふれあいの館」「水の郷エリア」など、観光施設や展望ポイントが充実しています。湖を横断する虹の大橋や、湖畔園地の広場など、バイクを停めて散策できる場所も豊富です。
湖の静けさとワインディングロードの爽快感を同時に味わえる点こそ、このエリアの最大の魅力です。

首都圏から好アクセス|相模湖・宮ケ瀬湖ツーリングの魅力
都心や横浜方面からは中央自動車道や圏央道を利用すれば、1〜2時間程度で到着できます。仕事や学校の合間に日帰りで楽しめるため、週末や休日に気軽に訪れるライダーが多いのも特徴です。高速道路で一気に近くまで移動し、湖畔の道路に降りてゆったりと走るのがおすすめです。

相模湖・宮ケ瀬湖ツーリングで安心できるバイク歓迎環境
相模湖・宮ケ瀬湖周辺は、ツーリングライダーが多く集まる場所として知られており、駐車スペースやバイク受け入れ可能な施設が多いのも安心できるポイントです。湖畔の広場や観光施設には二輪車用の駐車スペースが設けられていることが多く、休憩や食事の際に利用しやすい環境が整っています。
相模湖から宮ケ瀬湖へ走るおすすめツーリングルート
相模湖から宮ケ瀬湖へ|初心者向け国道412号ツーリングルート
相模湖を起点に国道412号を通って宮ケ瀬湖へ向かうルートは、初心者にもおすすめの走りやすいコースです。道幅も広く、交通量が安定しているため安心感があります。湖畔の風景を横目に見ながら走れるため、ツーリングの気分を盛り上げてくれます。

相模湖・宮ケ瀬湖ツーリングで挑戦したい県道64号・ヤビツ峠
宮ケ瀬湖の南側から伸びる県道64号や、秦野方面へ抜けるヤビツ峠は、カーブが連続するルートとしてライダーに人気です。バイクのハンドリングを楽しみたい方には絶好のエリアですが、道が細く見通しが悪い箇所も多いため、初心者は無理をせず走り慣れてから挑戦するのがおすすめです。
相模湖・宮ケ瀬湖ツーリングで使えるバイク駐車場と休憩スポット
宮ケ瀬湖ツーリングに便利な駐車場と休憩スポット
水の郷駐車場:宮ケ瀬湖畔エリアの中心に位置し、観光や食事に便利です。二輪車専用のスペースがあり、休日には多くのライダーが集まります。バイクは2時間まで100円です。無料駐車場は次の鳥居原ふれあいの館駐車場です。

鳥居原ふれあいの館駐車場:無料で利用でき、収容台数も多いため、気軽に立ち寄れるスポットです。湖を一望できる展望台や売店も併設されており、休憩に最適です。

あいかわ公園駐車場:神奈川県立あいかわ公園内の駐車場です。宮ケ瀬ダムの堤体近くにあり、公園やダム観光とあわせて利用できます。バイクは100円です。平日は無料開放されています。

相模湖ツーリングにおすすめの駐車場と休憩スポット
相模湖公園駐車場:湖畔に隣接し、遊覧船乗り場や散策路へのアクセスに便利です。週末は混雑するため、早めに到着するのがおすすめです。平日は無料で利用できますが、土日や休日は1回当たり60円です。有料でも安いです。

初心者・女性ライダー必見|相模湖・宮ケ瀬湖ツーリング安全ガイド
交通量への注意:休日は車や観光バスが増えるため、スピードの出しすぎは禁物。無理に追い越しせず、景色を楽しみながら走りましょう。
休憩の取り方:湖畔は展望台や広場が多く、30分〜1時間ごとに小休止を取るのがおすすめです。こまめな水分補給も忘れずに。

服装と装備:季節に応じたジャケット・グローブを準備し、プロテクターを身につけることで安全性が高まります。特に夏場は通気性を重視し、冬場は防寒対策を徹底しましょう。
ナビの活用:分岐が多い場所もあるため、スマホナビやツーリングマップルなどを利用すると安心です。
相模湖・宮ケ瀬湖ツーリングまとめ|四季を楽しむ定番コース
相模湖と宮ケ瀬湖は、首都圏からアクセスしやすく、自然・景色・グルメ・走りやすさのすべてがそろったツーリングスポットです。初心者や女性ライダーでも安心できるルートや駐車場、休憩所が充実しているため、無理なく楽しめるのが魅力です。

四季ごとに表情を変える湖畔の景観は、訪れるたびに新しい感動を与えてくれます。次の休日にはぜひ相模湖から宮ケ瀬湖を巡るツーリングに出かけてみてください。