ユーザーの皆様、こんにちは。バイク情報館365の「バイク道案内人」です。
今回は、関東のライダーにとってはお馴染みでありながら、何度訪れても新しい発見と感動がある「城ヶ島(じょうがしま)」へのツーリングガイドをお届けします。
都心から日帰りで気軽にアクセスでき、橋を一本渡るだけで日常を忘れる「離島気分」を味わえるこの場所は、私たちライダーにとってまさに聖地のような存在。特に、空気が澄み渡る冬の時期は、青い海越しにそびえる雄大な富士山や、潮風に揺れる可憐な水仙の花々が、冷えた体を温めるような絶景で出迎えてくれます。
「次の休み、どこ走りに行こうかな?」と迷っているあなたへ。今回の記事では、無料化された城ヶ島大橋の情報や、安心して愛車を停められる最新のバイク駐輪場事情、絶対に外せない絶景スポット、そしてお腹も心も満たす極上の海鮮グルメまで、ライダー視点で徹底的に深掘りしていきます。
さあ、ヘルメットの準備はいいですか?次の休日は、愛車と共に三浦半島の最南端、輝く海が待つ楽園を目指して走り出しましょう!
城ヶ島ツーリングの魅力とは?なぜライダーに愛されるのか
神奈川県三浦半島の最南端に位置する城ヶ島。ここは、ただの観光地ではありません。バイクで走る喜び、旅情、そして食の楽しみが凝縮された、ライダーのための楽園と言っても過言ではないでしょう。

橋を渡ればそこは別世界!手軽に行ける「離島」
城ヶ島の最大の魅力は、その「アクセス可能な非日常感」にあります。
本州と城ヶ島を結ぶ「城ヶ島大橋」を渡り始めると、視界いっぱいに広がる海と空。エンジンの振動と共に潮風を全身で受ける瞬間、日常の喧騒がヘルメットの後ろへと飛び去っていくのを感じるはずです。
フェリーに乗らずとも、タイヤで地続きのまま「島」へ上陸できる。このシームレスな移行こそが、バイクツーリングの醍醐味です。島内に入ると、独特のゆったりとした時間が流れており、昭和レトロな商店街や、荒々しい磯の風景が旅情を掻き立てます。

城ヶ島大橋はバイク通行無料!財布に優しい絶景ロード
かつて城ヶ島大橋は有料道路でした。「たかが数十円、百円」と思うかもしれませんが、料金所でグローブを外して小銭を探す手間は、ライダーにとって意外とストレスなもの。
しかし、2020年4月から城ヶ島大橋は無料開放されました。これは私たちにとって朗報中の朗報です。料金所でのストップ&ゴーがなくなり、ノンストップで海の上を駆け抜ける爽快感は格別です。
橋の上からは、晴れていれば雄大な富士山や房総半島まで見渡せます。ただし、ここは駐停車禁止ですので、絶景は走りながら心のシャッターで切り取ってくださいね。
ライダー必見!城ヶ島公園のバイク駐車場情報
ツーリング先で一番気になるのが「バイクをどこに停めるか」問題です。城ヶ島にはしっかりと二輪車用のスペースが用意されていますが、事前に場所や料金を把握しておくことで、現地での動きがスマートになります。
駐輪場の場所と料金:安心して愛車を停めるために
城ヶ島公園へ行く際に利用するのが「県立城ヶ島公園駐車場」です。
公園の入り口ゲートを進むと、係員の方が誘導してくれます。バイクの駐車スペースは、第1駐車場の入り口付近に設けられていることが多く、舗装もしっかりされているため、重量級の大型バイクでもスタンドがめり込む心配は少ないでしょう。
- 利用料金: 1回 100円(二輪車)
- 利用時間: 通常 8:00〜17:00(季節により変動あり)
ワンコイン(100円玉1枚)で安心して停められるのは非常にありがたいですね。ゲートでの支払いになることが多いので、タンクバッグの取り出しやすい場所に100円玉を用意しておくとスムーズです。
また、島の西側(商店街・城ヶ島灯台方面)に行く場合は、県営の「城ヶ島駐車場(第1〜第4)」がありますが、こちらも二輪車の受け入れが可能です。西側エリアは少し道が狭い箇所もあるので、大型ツアラーの方は事前の取り回し確認を忘れずに。
混雑状況と狙い目の時間帯
休日の城ヶ島は、ドライブ客や釣り人で大変賑わいます。特に天気の良い週末の昼前後(11:00〜13:00)は、駐車場入り口で渋滞が発生することも。
ライダーへのおすすめは、**「早朝」または「夕方」**です。
朝9時頃までに到着すれば、空気も澄んでいて富士山が綺麗に見える確率が高く、駐車場もガラガラです。静かな公園でモーニングコーヒー(持参の水筒で!)を楽しむ時間は至福です。
逆に、夕方16時以降は、帰宅組と入れ替わりで入りやすくなります。ここから狙うのは、もちろん「夕日」です。城ヶ島から見る夕日は息を呑む美しさで、一日の走りの疲れを癒やしてくれます。
バイクを降りて散策!城ヶ島公園&周辺の見どころ
バイクを停めたら、少し歩いてみましょう。ライディングブーツでも歩きやすい散策路が整備されていますが、岩場に行く場合は足元に注意してください。

2つの灯台巡り:対照的な「安房埼灯台」と「城ヶ島灯台」
城ヶ島には、東と西にそれぞれ特徴的な灯台があります。この2つを巡るのが城ヶ島散策の王道ルートです。
- 安房埼(あわさき)灯台
城ヶ島公園内(島の東側)にあります。以前は岩場にありましたが、2020年に公園内のピクニック広場に移設・リニューアルされました。
その姿はとてもユニーク!三浦特産の野菜(キャベツや大根)をイメージしたという、とんがり屋根の可愛らしいデザインです。白とグリーンのコントラストが青空に映え、まさに「映えスポット」。公園駐車場から徒歩でアクセスしやすいので、まずはここで記念撮影を。 - 城ヶ島灯台
島の西側、高台に位置する西洋式灯台です。こちらは明治時代にフランス人技師ヴェルニーによって設計された歴史ある灯台(現在は2代目)。白亜の堂々とした佇まいは「THE・灯台」といった風格があります。
ここからは相模湾を一望でき、天気が良ければ伊豆大島までくっきりと見えます。周辺にはお土産屋さんや食事処が並ぶレトロな商店街があり、散策の楽しさも倍増です。
これら2つの灯台は「恋する灯台」にも認定されており、ロマンチックな伝説も。ソロツーリングで訪れても、その美しい景色には心がときめくはずです。
自然の造形美「馬の背洞門」で映え写真を撮ろう
城ヶ島公園から海沿いのハイキングコースを歩いていくと現れるのが、「馬の背洞門(うまのせどうもん)」です。

長い年月をかけて波風や雨が岩を侵食してできた、高さ約8メートル、幅約6メートルの巨大な岩のアーチ。その名の通り、馬の背中のような形をしています。

アーチの向こう側に青い海が見える構図は、自然が作り出した額縁のよう。特に夕暮れ時、アーチの中に夕日が収まる瞬間は幻想的で、多くのカメラマンを魅了しています。

ただし、ここへ降りる道は少し急な階段や砂利道があるので、底の硬いレーシングブーツの方は足元に十分気をつけてください。転倒して怪我をしては、帰りの運転に支障が出ますからね。
1月~2月は見頃!水仙まつり
もしあなたが冬(1月中旬〜2月)に訪れるなら、城ヶ島公園は甘い香りに包まれています。
公園入口から安房埼灯台へ向かう道沿いには、約30万株もの八重水仙が咲き誇ります。潮風に揺れる可憐な白い花と、海の青さのコントラストは、この時期だけの特別な風景です。
寒さ厳しい冬のツーリングですが、ヘルメットを脱いだ瞬間に漂う花の香りに、一足早い春の訪れを感じて心が温まることでしょう。
三浦半島の幸を堪能!おすすめ海鮮グルメ
ツーリングの楽しみの半分は「食」にあると言っても過言ではありません。三浦半島といえば、やはり「マグロ」です。
城ヶ島商店街で味わう「マグロ丼」と「生しらす」
城ヶ島灯台側にある商店街には、昭和の雰囲気を色濃く残す食堂が軒を連ねています。
どのお店に入ろうか迷ってしまいますが、ライダーに人気なのは、新鮮な地魚をリーズナブルに提供してくれるお店です。
おすすめは、「マグロ丼」はもちろんのこと、「生しらす」です(漁の状況によります)。
三崎港で水揚げされたマグロは、赤身の味が濃く、口の中でとろける中トロも絶品。そこに、朝獲れの透き通った生しらすが加われば、ご飯が止まりません。
「磯料理 魚のかねあ」さんや「中村屋」さんなど、店先に生簀(いけす)があったり、元気な女将さんが呼び込みをしていたりと、活気があるのも魅力。
「バイクで来たの?」と話しかけてもらえることも多く、地元の方とのちょっとした会話も旅のスパイスになります。

食べ歩きも楽しい!イカ焼きやサザエの壺焼き
「ガッツリ食事をするほどお腹は空いていないけど、何か食べたい」
そんな時は、商店街での食べ歩き(というか、店頭での立ち食い)がおすすめです。
香ばしい醤油の匂いに誘われてしまうのが、「イカ焼き」や「サザエの壺焼き」、そして「焼きトウモロコシ」。
炭火で焼かれたアツアツのサザエを、潮風を感じながら頬張る。これぞ海ツーリングの醍醐味です。ノンアルコールビールと一緒に流し込めば、最高のリフレッシュになりますね。
お店によっては、バイク乗り向けにサービスをしてくれることもあるとか。人情味あふれる接客も、城ヶ島の隠れた魅力です。
城ヶ島ツーリングの注意点とおすすめルート
楽しいツーリングにするために、いくつか注意しておきたいポイントと、走りを楽しむためのルート提案です。

海沿いの強風とトンビに注意
- 強風:
城ヶ島は海に突き出た地形のため、風が強い日が多いです。特に城ヶ島大橋の上は、横風に煽られやすいポイント。軽量なバイクや車高の高いアドベンチャーバイクの方は、ニーグリップをしっかりして慎重に走行してください。
また、駐輪時は風向きを考慮し、可能であればセンタースタンドを使用するか、ギアを1速に入れておくなどの転倒対策を忘れずに。 - トンビ:
公園内でハンバーガーやおにぎりなどを手に持って食べていると、上空からトンビが狙ってきます。彼らの視力と飛行能力は驚異的で、背後から音もなく急降下し、手元の食べ物を奪っていきます。怪我をする恐れもあるので、食事は屋根のある場所か、お店の中でとることを強くおすすめします。

渋滞回避!R134以外の農道ルートの楽しみ方
三浦半島へのアクセスといえば国道134号線がメインですが、休日の海沿いは慢性的に渋滞します。すり抜けも危険ですし、水温計とにらめっこするのは楽しくありません。
そこでおすすめなのが、「内陸の農道ルート(三浦の丘陵地帯)」です。
三浦海岸から少し内陸に入ると、一面に広がる大根畑やキャベツ畑の中を縫うように走る道があります(通称:大根街道などと呼ばれることも)。
信号が少なく、適度なアップダウンとカーブがあり、何より視界が広い!まるで北海道のパッチワークの路を走っているかのような開放感があります。
Googleマップなどで「引橋」交差点あたりを目指し、そこから県道などを繋いで城ヶ島を目指すと、海沿いの渋滞をパスしつつ、牧歌的な風景を楽しめます。ただし、農耕車優先の道ですので、速度は控えめに、農作業の方への配慮を忘れずに走りましょう。
まとめ:今週末は城ヶ島へ走りに行こう!
都心から近く、それでいて遠くへ来たような旅情を感じさせてくれる城ヶ島。
無料になった橋を渡り、100円で安心してバイクを停め、絶景の灯台と岩場を散策し、新鮮なマグロに舌鼓を打つ。そして帰りは夕日を背に、心地よい疲労感と共に家路につく。
そんな充実した一日が、城ヶ島ツーリングには待っています。

大型バイクでゆったり流すもよし、原付二種でトコトコ探検するもよし。次の休みは、冬の澄んだ空気を感じに、三浦半島の先端まで走ってみませんか?
あなたのバイクライフが、より素晴らしいものになりますように。安全運転で行ってらっしゃい!
