関東エリアのライダーにとって、日帰りツーリングの定番といえば「秩父」です。
自然豊かな山々と走りごたえのあるワインディング、そして絶品のご当地グルメなど、バイクで走る楽しみがギュッと詰まった人気のエリアとして知られています。その秩父ツーリングの目的地や立ち寄りスポットとして外せないのが、市街地の中心に鎮座する「秩父神社」です。
二千年の歴史を持つ関東屈指の古社であり、美しい彫刻や荘厳な雰囲気は、長旅の疲れを優しく癒してくれます。
本記事では、秩父神社へバイクで向かう際におすすめのツーリングルートや、気になる境内のバイク駐車場事情について詳しく解説します。さらに、秩父名物の「わらじカツ丼」が美味しい周辺のグルメスポットや、ライダーの聖地として知られる「小鹿神社」、絶景を楽しめるループ橋など、あわせて巡りたい周辺のおすすめ観光スポットもたっぷりご紹介します。初心者からベテランまで、次の休日は愛車とともに秩父神社ツーリングへ出かけてみませんか。
はじめに:秩父神社はバイクツーリングに最高の目的地
関東近郊のライダーにとって、秩父エリアは日帰りツーリングの定番スポットとして不動の人気を誇っています。
山あいの適度なワインディングロード、豊かな自然、そして美味しいご当地グルメが揃っており、何度訪れても新しい発見がある魅力的なエリアです。
その秩父ツーリングの中心地とも言えるのが、秩父市街地に鎮座する「秩父神社」です。

街のシンボルとして古くから親しまれているこの神社は、ツーリングの目的地や中継地点として立ち寄るのにぴったりの場所です。
大型バイクから小排気量のバイクまで、週末になると多くのライダーがこの地を訪れ、愛車とともに思い思いの時間を過ごしています。

秩父神社の歴史とご利益
秩父神社は、関東屈指の古社として知られており、二千年以上の非常に古い歴史を持つと言われています。
徳川家康が再建したとされる色鮮やかなご社殿には、左甚五郎作と伝えられる「つなぎの龍」や「子宝・子育ての虎」、「お元気三猿」など、見事な彫刻が施されており、見どころが満載です。
学業成就や厄除け、家内安全など様々なご利益があるとされていますが、バイク乗りとして気になるのはやはり交通安全のご利益でしょう。
ツーリングの無事をお祈りしつつ、美しい境内を散策することで、長時間のライディングで疲れた心と体を静かにリフレッシュすることができます。

ライダーにとって秩父が魅力的な理由
秩父エリア全体がライダーを歓迎する雰囲気を持っていることも、多くのバイク乗りが集まる理由の一つです。
後述する小鹿野町のバイクによる町おこしをはじめ、周辺地域にはバイク用の駐車場を完備した施設や、ライダー向けの特典を用意している飲食店が点在しています。
スポーツネイキッドやアメリカンクルーザーなど、車種を問わず走りやすい道が整備されている点も高評価です。
また、季節ごとに姿を変える自然の風景も素晴らしく、春の桜、夏の涼しい山道、秋の色鮮やかな紅葉、冬の澄んだ空気と、一年を通して走る楽しみが尽きません。
道も走りやすく整備されているところが多く、初心者からベテランまでそれぞれのペースで楽しめるのが秩父ツーリングの大きな魅力です。
秩父神社へのバイクでのアクセスと駐車場情報
ツーリングの計画を立てる際、最も気になるのがルートと駐車場の情報です。
秩父神社は市街地の中心に位置しているため、アクセス自体は非常に分かりやすいですが、事前に駐車スペースを把握しておくと当日スムーズに行動できます。

おすすめのツーリングルートと休憩スポット
東京方面から秩父神社を目指す場合、いくつかの人気ルートがあります。
最もポピュラーで初心者にも走りやすいのが、関越自動車道を利用して花園インターチェンジで降り、そこから国道140号線(彩甲斐街道)を南下するルートです。
この道は道幅も広く、途中に「道の駅 ちちぶ」などの休憩スポットも多いため、のんびりと景色を楽しみながら走ることができます。
また、少し走りごたえのあるワインディングを楽しみたい方には、飯能方面から国道299号線を抜けるルートも人気です。
このルートの途中にある「道の駅 果樹公園あしがくぼ」は、週末になると数え切れないほどのバイクが集まる有名な休憩スポットになっています。

ただし、山間部は路面状況が変化しやすく、落ち葉や砂が浮いていることもあるため、スピードは控えめに安全運転を心がけましょう。
秩父神社のバイク駐車場について
バイクで神社仏閣を訪れる際、どこにバイクを停めればいいのかと迷うことは少なくありません。
秩父神社の場合、神社の敷地内に駐車スペースが設けられています。
混雑状況にもよりますが、境内の神楽殿前周辺に誘導されることが多く、バイクであれば無料で停めさせていただくことができる場合がほとんどです。

入り口で警備員さんや神社の関係者の方が誘導してくれることも多いので、指示に従って静かにエンジンを切り、周囲の参拝者の迷惑にならないように手押しで指定の場所へ移動させましょう。
駐車場所によっては砂利の場所もあるため、大型バイクなどでスタンドのめり込みが心配な方は、かまぼこ板などのスタンドパッドを忍ばせておくと安心です。
満車時におすすめの周辺駐輪場
お正月やゴールデンウィーク、秋の紅葉シーズンなど、参拝客が多く混雑する時期は、神社の敷地内に停められない可能性もあります.
その場合は、周辺の有料駐車場や駐輪場を利用することになります。

秩父神社の近くには、西武秩父駅周辺の駐輪場など、バイクを停められる場所がいくつか存在します。
たとえば、西武秩父駅前温泉「祭の湯」の駐車場にはバイク用のスペースが設けられており、一定時間ごとに料金がかかりますが、温泉に入ったりお土産を買ったりすることで割引サービスを受けられる場合もあります。
神社の駐車場が満車だったときは、焦らずに周辺のコインパーキングや駅前の駐輪スペースを探してみましょう。
秩父神社周辺で外せない!バイク乗りにおすすめのグルメ
ツーリングの醍醐味といえば、その土地ならではの美味しい食事です。
秩父エリアにはバイク乗りの胃袋を満たしてくれる絶品グルメが数多く存在します。
神社を参拝した後は、ぜひご当地グルメを堪能してください。

秩父名物「わらじカツ丼」を堪能しよう
秩父のグルメと聞いて真っ先に思い浮かぶのが「わらじカツ丼」です。
丼の蓋からはみ出すほど大きな二枚のトンカツが、甘辛い特製のタレにくぐらせてご飯の上に乗っているボリューム満点の一品です.
秩父市内にはわらじカツ丼を提供するお店が多数あり、それぞれのお店でタレの味やカツの揚げ具合、肉の厚みに特徴があります。

秩父神社から歩いて行ける距離にも有名店が点在しているため、バイクを神社の駐車場や周辺の駐輪場に停めたまま、徒歩で街歩きを楽しみながらお店に向かうのもおすすめです。
サクサクの衣とジューシーな豚肉、そして白いご飯の組み合わせは、走ってお腹を空かせたライダーにとって最高のエネルギー補給になります。
小鹿野町まで足を伸ばしてライダー歓迎の店へ
秩父神社から少し西へバイクを走らせると、バイクによる町おこしを行っていることで有名な小鹿野町に到着します。
この小鹿野町はわらじカツ丼の発祥の地とも言われており、元祖とされる老舗の食堂をはじめ、多くのお店が軒を連ねています。
小鹿野町の素晴らしいところは、町営の無料駐車場が整備されており、バイクを停めやすい環境が整っている点です。
お店によってはバイク専用の駐車スペースを設けていたり、ライダーであることを伝えると特別なサービスを提供してくれたりすることもあります。
休日の昼時には、店先や公共駐車場に全国から集まった様々なバイクがズラリと並んでおり、その光景を見ているだけでもライダーとしてのテンションが上がります。

秩父そばや街歩きでの食べ歩きグルメも充実
カツ丼は少し重たいかな、と感じる方には、秩父の清らかな水で打たれた「秩父そば」がおすすめです。
香り高い蕎麦と、地元の野菜やキノコを使ったサクサクの天ぷらの組み合わせは絶品で、胃腸にも優しくサラリと食べられます。
また、秩父神社の表参道である番場通りには、大正から昭和初期のレトロな建物が残っており、風情ある街並みを楽しみながらの食べ歩きも人気です。
ご当地B級グルメとして有名な「みそポテト」や、おしゃれなカフェでのスイーツ、手作りのジェラートなど、ちょっとした休憩にぴったりのグルメが揃っています。
食後のデザートや、帰路につく前の糖分補給として立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
秩父ツーリングで立ち寄りたい周辺のおすすめスポット
秩父神社の参拝と食事を終えても、秩父ツーリングの楽しみはまだまだ続きます。
日帰りでも十分に回れる範囲内に、ライダーの心をくすぐる魅力的なスポットが数多く点在しています。
ライダーの聖地「小鹿神社」で交通安全祈願
小鹿野町を訪れたなら、絶対に外せないのが「小鹿神社」です。
ここは全国的にも珍しい、バイクの交通安全祈願に力を入れている神社として知られ、ライダーの聖地とも呼ばれています。

神社の入り口にはオートバイの形を模したロゴが飾られており、境内にはバイク用の駐車スペースもしっかりとコンクリートで整備されています。
ここでは、バイクのナンバーを記入してお焚き上げをお願いしたり、ライダー向けにデザインされたお守りやステッカーを受けることができます.
ヘルメットや愛車の車体に交通安全のステッカーを貼ることで、これからのツーリングもより一層気を引き締めて安全運転を心がけようという気持ちになれます。

絶景を楽しめる「秩父ミューズパーク」と「美の山公園」
見晴らしの良い景色を求めてバイクを走らせるなら、秩父市街を一望できる高台にある公園がおすすめです。
「秩父ミューズパーク」は広大な敷地を持ち、秋には銀杏並木が美しいことでも有名です。
展望台からは秩父の街並みや武甲山の雄大な姿を見渡すことができます。
「美の山公園」も秩父屈指の絶景スポットとして知られ、春は桜、初夏はアジサイが咲き誇ります。
条件が揃えば早朝に雲海を見ることもできるため、気合いを入れて早起きツーリングに挑戦するライダーも少なくありません。
どちらも山頂付近まで続くワインディングロードが適度なカーブの連続で楽しく、バイクを停めて景色を眺めながら缶コーヒーで一息つくのに最高の場所です。
迫力満点の「雷電廿六木橋」と「滝沢ダム」
人工建造物の巨大さに圧倒されたいなら、国道140号線を山梨方面へ向かって走り、「雷電廿六木橋」という巨大なループ橋を目指しましょう.

高低差のある深い谷を一気に登っていくこのループ橋は、まるで空に向かって円を描きながら走っているような不思議な感覚を味わえます。
カーブを曲がりながら徐々に高度を上げていく爽快感は、バイクならではの楽しみと言えます。
ループ橋を登り切った先には滝沢ダムがあり、ダムの上を歩いたり、眼下に広がる壮大な景色を見下ろしたりすることができます。
ダムの管理所で配布されているダムカードを収集しているライダーにとっては、必須の立ち寄りスポットでもあります。

季節を感じる「天空のポピー」や「長瀞」の自然
訪れる時期に合わせてスポットを選ぶのもツーリングの醍醐味です。
初夏に秩父を訪れるなら、皆野町にある秩父高原牧場(彩の国ふれあい牧場)の「天空のポピー」がおすすめです。
標高の高い斜面一面に真っ赤なポピーが咲き誇り、青空とのコントラストは息を呑むほどの美しさです.
ソフトクリームを食べながら牛やヤギを眺めることもでき、のんびりとした時間を過ごせます。
また、秩父の北部に位置する長瀞エリアは、国の名勝に指定されている岩畳や、ライン下りで有名な荒川の清流など、自然が作り出した見事な景観を楽しめます.
夏場は涼しいツーリングコースとして人気が高く、おしゃれなカフェやかき氷の有名店もあるため、暑い時期の避暑ツーリングにも最適です。
秩父ツーリングを安全に楽しむための注意点
魅力あふれる秩父ですが、安全にツーリングを楽しむためにはいくつかの注意点があります。
出発前にしっかりと準備をして、トラブルのない楽しい一日にしましょう。

山間部の気温変化と服装の準備
秩父は盆地であり、周囲を山に囲まれているため、平野部と比べて気温の変化が激しいという特徴があります。
昼間は日差しが暖かくても、朝晩は急激に冷え込むことが多く、また山の中のワインディングを走っていると標高が上がるにつれて体感温度がどんどん下がっていきます。
とくに春秋のツーリングでは、メッシュジャケットだけで山に入ると寒さで凍えることになりかねません。
着脱しやすい防風インナーや、薄手のフリースなどをシートバッグやリュックに忍ばせておき、気温に合わせてこまめに体温調節ができる服装を心がけてください。

週末や休日の渋滞対策
観光地として非常に人気の高い秩父エリアは、週末や連休になると多くの車やバイクで混雑します。
とくに春の芝桜の時期や秋の紅葉シーズンなどは、主要な国道が激しい渋滞に見舞われることもあります。
渋滞にはまるとクラッチ操作で左手が疲れ果て、大型バイクの場合はエンジンからの熱気で体力も奪われてしまいます.
渋滞を避けるためには、早朝に出発して午前中に主要な観光スポットを回り、混雑がピークを迎える午後早めの時間帯には帰路につくといったスケジューリングが有効です。
また、迂回ルートをあらかじめ地図で確認しておくことも、スムーズで疲労の少ないツーリングを実現するコツです。

鹿や野生動物の飛び出しに注意
秩父の山間部を走る際、もっとも警戒しなければならないのが野生動物との遭遇です.
とくに早朝や夕暮れ時は、鹿や猿などの動物がエサを求めて道路に飛び出してくることが多々あります.
バイクで野生動物と衝突すれば、大転倒につながる非常に危険な事故となります。
見通しの悪いブラインドコーナーや、動物注意の標識がある区間では、いつ動物が飛び出してきても安全に対処できるよう、しっかりと減速して周囲の気配に気を配りながら走行してください.
山道は決して無理な追い越しやスピード出し過ぎをせず、景色を楽しみながら余裕を持ったペースで走ることが一番の安全対策です.
まとめ:秩父神社ツーリングで心も体もリフレッシュしよう
秩父神社を目的地としたバイクツーリングは、歴史ある神社での参拝、美味しいご当地グルメ、そして適度なワインディングと美しい景色が一度に楽しめる、非常に満足度の高いコースです。
バイク乗りを歓迎してくれる地元の方々の温かい雰囲気も相まって、何度でも訪れたくなる魅力に溢れています。
市街地へのアクセスも良好で、周辺の観光スポットも充実しているため、初心者の方の初めてのロングツーリングや、ベテランの方の気軽な日帰り散歩コースとしても最適です。
しっかりとルートを計画し、駐車場の位置や気温の変化に配慮した装備を整えれば、最高の一日になること間違いありません。
ぜひ次の休みは愛車をピカピカに磨き上げて、秩父神社へのツーリングに出かけてみませんか。
安全運転で、素晴らしいバイクライフを楽しみましょう。
