大型二輪免許を取得するための教習は、多くのライダーにとって憧れと挑戦の場です。しかし、大型バイクは想像以上に重量があり、取り回しに慣れるまでは不安もつきまといます。この記事では、54歳で大型二輪免許の取得に挑んだ筆者の実体験をもとに、教習初日の流れを詳しく紹介します。
まずは、バイクの基本操作を学び、倒れたバイクを起こす練習からスタート。初めての大型バイクの重量に圧倒されながらも、教官の指導を受けて少しずつコツを掴んでいきます。また、センタースタンドの立て方や押し歩きの練習を通じて、バイクの重量とバランスを体感。そして、ついにエンジンを始動し、人生初の750ccの振動を味わう瞬間が訪れます。
これから大型バイク教習を受ける方に向けて、リアルな体験談を交えながら、学ぶべきポイントや注意点を詳しく解説します。
大型バイク教習に挑戦!不安と期待が入り混じる初体験
大型バイクの免許取得を目指す方にとって、最初の教習は大きな挑戦です。特に、バイクの重量感や操作性に慣れるまでは、不安と期待が入り混じることでしょう。大型バイク教習の最初のエンジン始動までの流れを詳しく解説します。

大型バイク教習の基本:倒れたバイクの起こし方と安全装備の重要性
教習の最初のステップは、バイクが転倒した際の対処方法を学ぶことです。大型バイクは非常に重く、万が一の転倒時に適切に対処できるかが重要になります。
倒れたバイクを起こすコツ
- ギアを1速に入れ、ハンドルとシートをしっかり握る
- 膝を曲げて低い姿勢を取る
- 体の重心を使って押し上げるようにする
- 腕の力だけでなく、足と腰の力を使って押し上げる
- 焦らずゆっくりとした動作で腰を当てて確実に起こす
これらのポイントを意識すると、バイクを効率よく起こすことができます。初めての挑戦では苦戦しましたが、コツをつかむと少しずつ楽に感じるようになりました。

教習所での安全装備と着用手順
教習所では、安全確保のためにプロテクターやヘルメットの着用が義務付けられています。
膝・肘のプロテクター:転倒時の衝撃を軽減するために必須。
胸当て:前方からの衝撃を防ぐ。
ヘルメット・グローブ:頭部と手の保護。
ゼッケン番号付きベスト:視認性を高め、教官が指導しやすくする。
装着手順は、まず膝・肘のプロテクターを着け、次に胸当てを装着し、ゼッケンベストを着用。最後にヘルメットとグローブを装備して準備完了となります。
これらプロテクターは、きちんと装着しましょう。ライディングに自信があったとしても、隣のバイクがこけるかもしれません。教習所は未熟なライダーがほとんどです。私も1度こけてます。こけたときは(自分がコケるとは思わず)しばし茫然としました。
バイクの重量感を体感!押し歩きとセンタースタンドの練習
初日の教習では、エンジンをかける前にバイクの重さを体感するため、押し歩きの練習を行いました。
バイクを押して歩く練習
バイクを垂直に保ちつつ、ゆっくりと歩く
ハンドルを軽く操作しながら、バランスを確認する
傾けすぎると支えられなくなるため注意
約10メートルほどバイクを押して歩くことで、車体の重心を感じながら、バランスを取る練習をします。バイクを少し傾けるだけで重量が増すため、慎重に扱う必要があると実感しました。

センタースタンドの立て方
センタースタンドを立てる際には、バイクを持ち上げるのではなく、後方に引くように力を入れることがポイントです。
バイクをまっすぐに立てる
片足でスタンドをしっかり踏む
車体を後ろへ引く感覚で持ち上げる
両手でしっかりとグリップしながら体重を利用する
最初は苦戦しましたが、教官のアドバイスを受けてコツをつかみ、最終的には成功しました。
ついにエンジン始動!人生初の750ccの振動
準備が整ったら、いよいよエンジンを始動します。
エンジン始動の手順
- スイッチを入れてニュートラルランプを確認
- 右足でブレーキを踏み、クラッチを握る
- セルボタンを押す
- エンジンが始動したらアクセルを軽く煽る
「シュルシュルシュル」という静かな音とともに、750ccのエンジンが始動しました。低く安定したエンジン音に、ワクワクが止まりませんでした。

初めての大型バイク走行体験
教官の先導のもと、最初の走行練習が始まりました。30年ぶりの半クラッチ操作に少し不安を感じましたが、意外にもスムーズにスタート。身体が昔の感覚を覚えていることに驚きました。
走行練習の流れ
直線走行(30km/h)
2速・3速へのギアチェンジ
坂道発進や八の字走行
坂道発進やカーブでは、大型バイクの重量を痛感しました。特に八の字走行では、思った以上に車体が大回りになってしまい、バイクの取り回しの難しさを実感しました。
まとめ:大型バイク教習の初日を振り返って
初めての大型バイク教習は、重量感や操作の難しさを肌で感じる貴重な体験でした。最初は戸惑うことも多かったですが、教官の指導のもとで徐々に慣れていきました。

今後の課題としては、
スムーズなカーブ操作
八の字走行の安定化
バイクの重さに慣れること
発進時のアクセルワークの調整
が挙げられます。次回の教習では、さらに技術を磨き、安全に走行できるように頑張ります。
大型バイク教習を検討している方にとって、この体験記が少しでも参考になれば幸いです。