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【教習1時限】大型バイク教習体験記:スタンド立てからエンジン始動まで

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ハーレーダビッドソン2022 Forty-Eight 大型バイクの魅力
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大型バイクに初めて挑戦するとき、楽しみと不安が入り混じります。一体どんな経験が待っているのでしょうか?

この記事では、54歳で大型バイクの教習(大型自動二輪免許取得のための教習)に挑戦した具体的な体験を紹介します。重いバイクを起こす方法、中央スタンドの立て方、そしてエンジンの始動から運転までの一連の流れを実際の体験を基に説明しています。これを読むことで、大型バイクに興味がある方や、これから教習を受ける方にとって、具体的なイメージや役立つ情報が得られるでしょう。

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倒れた大型バイクを起こすコツと安全装備の重要性

大型バイクの免許取得のための教習では、倒れたバイクの起こし方やスタンドの使い方などを学びます。大型バイクはその名の通り、非常に重量があるため、倒れてしまった場合の対処方法を習得することは必須です。起こす際のコツやポイントをしっかり学べば、大型バイクの取り扱いに自信が持てるようになります。

また、大型バイクの乗車前の準備も重要です。教習所では、安全を確保するためにプロテクターの装着が求められます。膝や肘に装着するプロテクター、胸当て、そしてゼッケン番号を身につけ、最後にヘルメットとグローブを装備して乗車準備が完了します。このプロテクターなどの装備は、軽いのですが、動きにくさを感じるかもしれません。しかし、万が一の転倒時に身体を守ってくれます。(自分は転倒しない)などと思っていても、コケますよ。私は教習中、1回派手にコケました。

今の教習所はIT化になっているので、配車手続きもスムーズで、ICリーダーにスマホをかざし、ネット予約した配車受付票をプリントアウトするだけです。待合室では、プロテクターなどを装着し待っていると、教官から丁寧に乗車前の準備や教習の流れについて説明があります。

教官の説明には耳を傾け、素直に聞きましょう。大型バイクの乗車技術だけでなく、安全面についてのこともいろいろ解説してくれます。高い意識を持ったライダーに成長することができます。大型バイクを扱う上での技術と安全への配慮は、快適かつ安心なライディングライフのために不可欠です。

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大型バイクの重量感と扱い方の実践

教習1時限、いよいよ大型オートバイの教習がスタートしました。これが生まれて初めての大型バイク体験です。750ccの迫力あるバイクに心躍らせながらも、緊張が高まります。

乗車前に、教官から今までのバイク経験を尋ねられ、30年ぶりなのに、「20年ぶりです。」と答える自分に、後から何故そう答えたのか不思議に思う瞬間もありました。

教習の最初は、バイクの基本的な操作方法の説明から始まります。アクセル、クラッチ、ブレーキ、スイッチ、方向指示器などを、実際に触れながら学びます。初日の緊張とヘルメットを通しての教官の声の聞き取りにくさに、ただ頷くことしかできませんでした。

その後、エンジンをかけずにバイクを押して歩く練習をします。これはバイクの重さを体感するためのもので、車体をわずかに傾けるだけでその重さをしっかりと感じることができました。倒れたらどうなるかという不安も感じます。

約10メートル歩いた後、教官がバイクをわざと横に倒し、倒れたバイクを起こす練習に移ります。教官の実演の後、自分の番が来てバイクを起こそうとしました。しかし全く起こせません。大型バイクは本当に重いです。焦りながらも、低く体を屈めてバイクのシートを押し上げるようにして、なんとかバイクを起こすことができました。かなりの力が必要で、全力を出し切った感じでした。

この初日の教習を通じて、大型バイクの重量感や扱い方を実際に体感し、大型バイクに対する理解を深めることができました。これからの教習がますます楽しみになってきます。

いや、本当に大型バイクの車体は重いです。30年前に乗っていたバイクが、スズキのハスラー250というトレール車(オフロードバイク)だったこともあり、その感覚で大型バイクを扱うと、まるで別物でした。大型バイクは、鉄の塊です。

もし公道でコケたら起こす自信はないですね。特に斜面で大型バイクを倒せば、自力では起こせないでしょう。もうJAFにお願いするか、他の人たちへお願いするしかないでしょう。そういう意味では、大型バイクで転倒しても、誰かに手伝ってもらえば良いので、それほど気にしなくて良いのかもしれません。

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センタースタンドに挑戦!年齢と体力との戦い

この教習では、センタースタンドを立てる技術を習得します。大型バイクを少し持ち上げながら後ろに引き、スタンドを立てるのですが、私にはこれがなかなか難しい挑戦でした。重いバイクを持ち上げるのが困難で、スタンドを立てることができずに焦りました。54歳という年齢と、それに伴う筋力の低下を痛感し、心に衝撃を受けました。(若かりし頃ならもっと簡単にできたのに・・)と思わずにはいられませんでした。

教官が少し手伝ってくれて、ついにスタンドを立てることができました。その後気づいたのは、バイクを持ち上げるのではなく、後ろに引くように力を入れれば、もっと簡単にスタンドを立てられたかもしれないということです。教官は「後ろに引く感じですよ」と、何度も言ってくれていたのに、(大型バイクは重い)という先入観が強く、最初から車体を持ち上げようとして何度も失敗していました。センタースタンドのテコの原理を使い、車体を後ろに引くだけで、センタースタンドが車体を持ち上げてくれることを後から知りました。

ただ、センタースタンドを使う大型バイクは、それほど多くないです。ほとんどの大型バイクは車体を斜めにして駐車するサイドスタンドだけです。そもそも大型バイクは重いので、中央スタンドは無理でしょう。

この教習では、疲労と緊張が最高潮に達し、もう汗だくでした。

次はいよいよ実際にバイクへ乗車します。乗車前には後方確認を行います。教官へアピールするように、大げさにヘルメットを右後方へ向けて振り返ることがポイントです。

実際に公道を走っていても、ライダーが振り向くと、周りの車なども注意します。ヘルメットを振り向けると、方向指示器と同じような効果があるので、安全運転には必須です。おおげさに首を振り向けましょう。

バイクに跨った後は、左右のバックミラーの調整を行います。これも教習の手順であり、調整が必要ない場合でも必ず行います。次に右足でブレーキを踏み、左手でクラッチレバーを握り、右手でスイッチを入れてニュートラルのランプを確認します。そして、セルスイッチを押してエンジンをスタートさせます。

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人生初の750ccバイク、エンジン始動の感動

セルスイッチを押した瞬間、静かな「シュルシュルシュル」という音とともに750ccの大型バイクのエンジンが始動しました。低く静かなエンジン音に、わくわくしながら人生初の大型バイク体験が始まります。

教習では、最初に教官が先導し、私はその後を追いました。30年ぶりの半クラッチ操作で走り出しましたが、エンストすることなく、スムーズにスタートできたことに自信を感じます。身体がクラッチレバーの感覚を覚えているようでした。教習所のコースをゆっくりと走り、短い直線では2速、長い直線では3速に入れて30km/hで走行します。時折アクセルを軽く煽りながら、バイクの加速を楽しみつつ感動します。

教習の後半では、坂道発進や八の字走行の練習に移ります。重いバイクを操るのは容易ではなく、思い通りのラインを取るのが難しく、曲がる際には大回りになってしまいます。また、アクセル操作もまだ慣れておらず、ギクシャクし、不安定な運転になってしまいました。

大型バイクで直進するときは楽しいのですが、車体を傾けて曲がるような場面では、車体の重量がヒシヒシと伝わり緊張します。重量を感じると、大型バイクに乗っている優越感に浸れます。

それでも何とか乗りこなすことができ、高校生の頃からの夢が、54歳になってようやく叶った瞬間でした。初回の教習は緊張もあり、あっという間に終わりました。教官からの「これだけ乗れれば大丈夫!」という言葉に安堵しました。疲れはありましたが、達成感で満たされた一時限目の教習でした。

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