ハーレー2022 Forty-Eight から ホンダ CRF250 RALLYへ乗り換えた理由をお伝えします。
結論として、2度にわたる追突事故のトラウマから、大型バイクの使用に恐怖を感じ、軽量で扱いやすいホンダCRF250 RALLYへ乗り換えました。
この記事では、筆者がなぜこの選択をしたのか、その経緯と背景を詳しく解説します。特に、大型バイクへの憧れからハーレーを購入したものの、2度の事故が精神的に影響を与えたこと、そして新たな挑戦としてオフロード車を選んだ理由に焦点を当てています。
読者はこの記事を通して、大型バイクからオフロードバイクへの乗り換えのメリットや、追突事故の経験がどのようにバイクライフに影響を与えるかを知ることができます。また、ホンダCRF250 RALLYの特徴や選択理由、納車のスムーズさについても詳しく触れられており、同様の悩みを持つライダーにとって参考になる内容です。
ライダー歴 20歳で事故で廃車 F1の趣味から大型バイクへ
私は、55歳で大型自動二輪免許を取得し、レンタルで一度だけ1500ccのハーレーのダイナ ローライダーに乗りました。
ライダー歴としては、16歳から原付バイクに乗り、20歳から軽量な車体のスズキハスラー250(オフロード車)に乗っていたのですが、21歳のときに交通事故で廃車になり、それ以後はバイクには乗っていませんでした。実際は、家族の猛反対でバイクに乗れなかったのです。
バイクの他に車も好きでしたので、毎年開催される鈴鹿サーキットでのF1レースを観戦したり、ドライブで十分に満足していました。
しかしF1レースのレギュレーションの見直しで、2014年からエンジンの回転数が大幅に制限されてしまいました。それまでの、V10やV8エンジンでは20,000rpmを超えることもあったのですが、2014年のレギュレーションで、V6ターボハイブリッドエンジンでは回転数が15,000rpmに制限されてしまったのです。
このため、F1エンジン特有のF1サウンドが消滅してしまいました。当時、F1チャンピオンのベッテルは「壊れた掃除機」のようだと揶揄していました。
F1サウンドが消滅したため、鈴鹿サーキットへ行くこともなくなり、何か新しい趣味を始めたいと思い、55歳のときに大型二輪免許を取得したのです。
免許取得当時は、それほど大型バイクを所有したいという気持ちが強くなく、しばらくはバイクに乗ることもありませんでした。
その後定年退職した後に、新型コロナウィルスの感染などで有名人が急死するなど、社会が不安になっていたこともあり、「一度きりの人生、悔いのないことをしよう」という思いが次第に強くなってきます。
そして、2021年になり、急にハーレーを購入し乗りたくなったのです。レンタルという選択肢もありますが、やはり立ちごけなどが不安なので、購入することにしました。最初は中古のハーレーを探していたのですが、どれも高価です。新車価格とそれほど変わりません。
大手のバイク専門店のスタッフからは、「現在は中古バイクがものすごく高いので、価格面では中古車を選ぶメリットがありません。すぐに納車したいのであれば中古、じっくり納車期間を待つことができるなら新車という選択が一番良い」とアドバイスもらいました。
家でWEBを見ながら、ハーレーの人気車種を調べていると、やはりフォーティーエイトがかっこいいです。そこでフォーティーエイトを新車で購入するため、ディーラーで見積書をもらうことにしました。
2021年12月1日にハーレーのディーラーへ行き、フォーティーエイトの見積もりを依頼したところ、なんと、2021年9月に全て売り切れで、その後の販売は未定とのことでした。フォーティーエイトは、販売終了の可能性が高いとのことです。メーカーの発表が翌年1月にあるので、もう少し待ってくださいと言われてしまいました。
翌日12月2日、他メーカーの限定車種やファイナルエディションをネットで探していると、偶然にもフォーティーエイトのファイナルエディションが発売されるかもしれない、12月4日(土)、5日(日)にパシフィコ横浜で開催中のヨコハマホットロッドカスタムショーで正式に発表されるとのことでした。
私は、すぐにハーレーのディーラーへメールし、予約したいとの依頼をしました。すると、12月5日(日)の14時くらいにディーラーから予約確認の電話があったのです。もう宝くじに当選したかのような気持ちになり、翌日12月6日10時にディーラーで予約金10万円を入金し、発注しました。
ディーラーで発注の書類を書いている30分くらいの間でも、問い合わせの電話が鳴りやまず、すでに完売済みと申し訳なさそうに話していたのが忘れられません。なにしろ、あっという間にフォーティーエイトのファイナルエディションは売り切れになっています。限定1,300台、かつ、最後の空冷スポーツスターというプレミア感から納得できます。所有しているだけで値上がりするのが間違いないバイクです。
フォーティーエイトのファイナルエディション(2022 Forty-Eight)は、2022年 7月 24日に納車になりました。前年12月6日の契約から、7ヵ月待ちでした。それでも早く入手できた方らしいです。まだ納車にならない人がたくさんいる状況でした。
見えざる力が働いていた? 1年で2回追突される悲劇
2022年 7月 24日に納車されたハーレーダビッドソン フォーティーエイト ファイナルエディション(2022 Forty-Eight)は、やはり美しく、見ているだけで満足です。もちろん走りも感動です。ハーレー特有の鼓動も、なんともいえません。銀座の街を走っているときは、まさに快感、最高のバイクです。
毎日のように楽しみながらフォーティーエイトに乗っていたのですが、2022年11月27日に高速道路で追突されてしまったのです。幸い、渋滞で停止しているところを、ノロノロ走ってきた車に追突されたので、バイクの後輪フェンダーやナンバーは傷付きましたが、転倒もせず、身体もケガはありませんでした。大渋滞でしたので、車のドライバーもうっかりブレーキを離してしまったのが原因です。ほぼアイドリング状態で前進していただけです。ドライバーは自動ブレーキが効かなかった(解除されてしまった)と申し訳なさそうにしていました。
高速道路の大渋滞中、停止していたところを後ろから追突されたので、私には過失はありません。ハーレーの修理代や、念のため、病院で検査してもらった費用などは全て相手負担で解決しました。
それでも、病院や警察、保険会社との連絡など、事故処理は大変ですし、嫌なものです。しばらく精神的に落ち込んでいました。再び乗り出したのは翌年2023年4月頃からです。乗り始めると、後ろばかり気になってしまい、やはり追突事故のトラウマがありました。
高速道路での追突事故のトラウマを忘れようと、安全運転を心がけていたところ、さらに悲劇が起きます。
2023年7月30日、また追突されてしまったのです。今度は自宅近くの一般道です。私が右折した後に、右折先の歩道に人がいたので歩道手前で停止していたところ、後ろから同じように右折してきた車に、ノーブレーキで追突されてしまいました。
ものすごい衝撃音と共に、ハーレーごと放り出されました。もし反対車線に車が走っていたら、轢き殺されていました。ハーレーのナンバーは後輪フェンダーに巻き込まれ、車体も傷だらけです。今まで立ちごけさえしていなかった車体がボロボロで悲しいです。
追突された瞬間、私も地面に叩きつけられ、左膝に裂傷を負いました。足が痛くて仕方ありませんでした。入院するほどではないのですが、傷はかなり痛みました。歩道手前で一時停止していたところを追突されたので、私には過失はありません。すべて加害者が治療費やハーレーの修理費を負担しています。
この2回目の追突事故では、もう、「何か見えない力が働いている」としか思えませんでした。事故までの簡単な経緯です。
2022年 7月 24日 納車
2022年11月27日 1回目の追突事故 (納車から4ヵ月後)
2023年7月30日 2回目の追突事故 (1回目から8ヵ月後)
ほぼ1年の間に、2回追突されたわけです。いずれも私には過失はありません。というか防ぐこともできません。私がいくら安全運転に気をつけても防ぎようがないのです。私としては反省点もありませんし、どうしようもないわけです。
しかし信じられません。1年の間に2回追突されました。こうなると、もう「見えない力」としか思えません。「大型バイクに乗るな」という神の声なのかもしれません。
私は若い頃から、UFOを見たり、幽霊を見た経験があります。目に見えない神のような力も信じています。
そして仕方なく、2023年9月23日に、ハーレーダビッドソン フォーティーエイト ファイナルエディション(2022 Forty-Eight)を売却することになったのです。二度と手に入らないバイクですが、「もう恐くて乗れない」という精神状態なので仕方ありませんでした。売却価格は170万円です。購入時が1,799,600円でしたので、1年乗って、ほぼ10万円です。ハーレーをレンタルすれば1回で2万円以上するので、十分コスト的には見合うものでした。ハーレーのような高級バイクは価値が下がらないので、購入しても損することはありません。
ようやくトラウマが薄れオフロード車を調べる
2023年9月にハーレーを売却してから、しばらくはバイクのことを忘れていました。2度の追突事故のトラウマから逃れたい思いが強かったのです。
2024年7月25日、2回目の追突事故から1年ほど経過すると、だいぶトラウマからも解放されてきました。以前から気になっていたオフロード車をネットで探しました。中古車も新車も、それほど値段は変わらないので、新車の方がいいです。選択基準は、日本メーカーの軽量なオフロード車、車検のない250ccクラスです。
調べてみると、2024年7月現在販売している250㏄クラスのオフロード車は、ホンダとスズキの2台だけという事実が判明しました。カワサキとヤマハは競技専用モデルだけです。
HONDA CRF250 RALLY 764,500円(税込み)
SUZUKI Vストローム250 668,800円(税込み)
どちらにしようか迷ったのですが、オフロードという意味ではHONDA CRF250の方が性能が良いです。SUZUKI Vストローム250は、どちらかというとアドベンチャーバイクです。
しかし、よくよく考えてみると、国産バイクは、ほとんどオフロード車を販売していないので驚きました。1970年代は、トライアル車やトレール車がたくさん販売されていたのが懐かしいです。
HONDA CRF250Lと RALLYを比較し、RALLYを選びました。タンク容量が大きいのと、ウインドスクリーンがあるのが選択ポイントになりました。車体カラーは、過去2回追突されていることからも、目立つ赤色一択です。
ホンダのWEB上では、納期が遅れているような案内文が表示されていたのでディーラーで確認することにしました。
2024年7月25日午後、ホンダのディーラーで確認すると、在庫があり即納できるとのことで、すぐに契約しました。そして、なんと納車は7月29日になりました。わずか4日で納車できるとは思いませんでした。ホンダのディーラーにはびっくりです。ハーレーは7ヵ月待ったので、余計驚きました。
そんなわけでハーレーからCRF250 RALLYへ乗り換えることになりました。